シニアのライフスタイル

「老人ホーム」のイメージは・・・?

みなさま、「老人ホーム」について、どのようなイメージをもたれますか?
 
「暗い」「自由がない」「有料老人ホームは高い」「閉鎖的」「介護が必要な人が入居するところ」といった感じでしょうか。
 
しかしながら、一度でも老人ホームを見に行かれたことがある方は、違った印象をもたれているかもしれません。
 
意外と「明るい」「結構自由な生活」「費用は高価なところ、安価なところさまざま」
「開放的」「自立の高齢者も入居できる」と感じられた方も多いのではないでしょうか。
 
当然、「いつまでも元気に自宅で暮らし、最期をむかえるときは家族に看取られて静かに・・・。」という思いを持たれている方も多いと思いのではないでしょうか。
 
実際、自由気ままな暮らしを住み慣れた自宅でいつまでも出来れば、それは何にも勝る暮らし方だと思います。
かくいう私も、高齢になってからの暮らし方について「自宅」と「高齢者の住まい」のどちらが良いかと尋ねられたら、現時点ではやはり「自宅」と答えます。
ただ、その時々の状況によっては、意外と「高齢者の住まい」を選択することが、かえって健康で楽しい暮らしを実現できる結果になることもあります。
 
私は10年ほどマンション販売を経験したのち、同じく10年ほど有料老人ホームの入居募集に携わる仕事をしておりました。
その経験のなかから、有料老人ホームの入居にまつわることや暮らしについて、少しこのコラムでお話したいと思います。

ご縁をいただいた方のおはなし

以前ご縁をいただいた方のおはなしです。
 
ご夫婦で一戸建に住んでいたSさま。
残念ながら奥さまがご逝去され、一戸建にはSさまおひとりでの生活を余儀なくされました。
 
Sさまは、80歳後半を迎えられた高齢男性でした。お元気で、ご自身のことはすべてできる自立の方、いわゆる「ADL自立」の方でした。
(※ADL(Activities of Daily Living)、とは、食事・更衣・移動・排泄・整容・入浴など、生活を営む上で不可欠な基本的行動のことをいいます。)
 
ただ、高齢男性の一人暮らしは、炊事、洗濯などままならないことも多く、ご親族も日々心配が尽きない・・・。
息子さまは同居を提案し、Sさまは息子さま宅での生活がスタートしました。
 
しかしながら日中は息子夫妻が共働き、また学生であるお孫さまも不在がちでした。
食事も若い人の食事であるため慣れず、また奥さまを亡くされた寂しさと、息子さまご家族への遠慮もあり、Sさまは部屋へ引きこもりがちになる毎日でした。

「ホームへ入居することで健康で楽しい暮らしを実現できる」という結果も

息子さまは同居を勧めたものの、Sさまのそんなお姿に心を痛められ、思い切って有料老人ホームへの入居検討をご相談されたそうです。
結果的に、ある有料老人ホームをSさまが気に入られ、すぐに入居されることとなりました。
 
通常、有料老人ホームは3食の食事提供があり、昼夜問わず困りごとをサポートしてもらえる住まいです。
Sさまが入居された有料老人ホームは、そのなかでも「介護付有料老人ホーム」と呼ばれる種別のもので、24時間毎日、介護スタッフによる介護保険サービスが受けられる住まいです。
 
「介護付」と書いていますが、自立の方も入居可能なホームも多くあり、Sさまにはピッタリの住まいでした。
 
当然、将来介護が必要となった場合(歩行介助、入浴介助、食事介助など)でも、介護保険サービスを利用しながらそのホームで暮らすことができるため、将来の安心も約束されています。
 
ご入居後は、Sさまの気さくなご性格も奏功し、他のご入居者やホーム職員ともすぐに打ち解けられ、
さまざまなイベントやサークル活動にも参加されたり、好きなときに外出されたりと、活動的な毎日を送っておられました。
 
息子さまご家族も頻回にホームへ来られ、親子関係も大変良好のようでした。
 
このように、「ホームへ入居することで健康で楽しい暮らしを実現できる」という結果もあります。
 
親はもとより自分自身の高齢時の住まい方や介護については、誰もが直面し考えなければならないテーマです。
このコラムを通じて、「高齢者の住まい」がより身近なものとして感じていただければ幸いです。

この記事のライターをご紹介

早乙女純 (さおとめじゅん)

有料老人ホームの入居募集と、マンション営業の経験があります。
今までの経験と相談案件のご紹介をこのコラムでお伝えしていきます。

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