失敗しない老人ホームの選び方~介護浴槽(機械浴槽)をチェック~

介護浴槽(機械浴槽)の種類をご存知ですか?

皆さん、介護浴槽の種類をご存知ですか?

介護浴槽専門メーカーの酒井医療㈱さまのホームページによると、入居者の身体状況に合わせ、入浴方法も分かれており、それに合わせたタイプの介護浴槽を用意しておられます。
・仰臥位入浴⇒ストレッチャーに乗り、寝たままの姿勢で入浴できる。身体機能が重度の方向け。
・座位入浴⇒車椅子に乗り、座ったままの姿勢で入浴できる。自然な姿勢で入浴でき、入浴中の視界も広い。
・ADL入浴⇒個別浴槽にリフトなどのサポート機能を加えたタイプ。ご自身で浴槽縁をまたぐ動作等、リハビリを兼ねた入浴が可能
となっており、それぞれのタイプに併せた介護浴槽の製品ラインアップを御用意されています。

『百聞は一見にしかず』です。それぞれのタイプの介護浴槽を酒井医療さんのホームページに掲載されていました機器から選択しましたのでご覧ください。

ユニットバスに付加したタイプの介護浴槽もあります

前述の3種類の浴槽は、業界では「機械浴槽」といいます。
それぞれのタイプに沢山の種類がありますが、一般的に安いもので150万円、高いものでは800万円程度もする高価なもので、かつ、設置場所も必要となり、低価格型の有料老人ホームでは高嶺の花になっているのも事実。

これに代替えするものとして、ユニットバスにリフトキャリーやリフトで入浴するタイプ。一般的に「リフト浴」と呼ばれているタイプです。
このタイプですと、浴室の数も少なくてすむため、場所や機械浴費用がかかりません。
低価格型の有料老人ホーム等でよく採用されているタイプです。

こちらも積水ホームテクノさんのホームページに掲載されていたものを掲載しておきます。
イメージがしやすいのではないでしょうか。

有料老人ホーム、特に介護付有料老人ホームを選ぶ場合は介護浴槽のチェックを

有料老人ホーム選びに、そのホームに設置されている介護浴槽のタイプをチェックすることはとても重要です。
設置されている介護浴槽のタイプで、そのホームがターゲットにしている入居者のADL、要介護度がわかるからです。

一般的に特別養護老人ホームと呼ばれている所は、必ず、機械浴槽でも仰臥位入浴が出来る機器が必ず設置されています。
特別養護老人ホームは要介護3~5の方が入所する施設ですから、座位のとれない寝たきりの入居者も多く、その方々に入浴を楽しんで頂くには、仰臥位入浴が出来る機器が必要になるからです。

ただ一般的な有料老人ホームでは、平均介護度が2.5くらいですから、機械浴槽が設置されていても座位入浴タイプのものが多いのも現実。
最近、24時間看護体制を敷く、重介護を対象にしたホームが増えてきており、そういったホームでは仰臥位入浴が出来る機器が設置されている場合もあります。主に看護師さんの意見を取り入れ、このタイプを入れているそうです。

「高齢者は入浴を嫌がる」とよく言われます。
でも認知症の方を説得して入浴していただき、気持ちよさそうにされている姿を見ると、「入浴の大切さ」がよくわかります。

設置されている浴槽のタイプで、入居者のADLにより、入居したホームでどの時点まで入浴が可能かが、よくわかります。
住宅型の有料老人ホームでは、自施設の浴槽のタイプにより入浴が難しい方は、「訪問入浴」や外部の「デイサービス」に通ってもらい、寝たきりの方でも入浴することが可能ですが、介護付有料老人ホームだと、外部の介護保険サービスは使えないため、自費サービスの利用になり、訪問入浴を1回利用するだけで1万円以上の自己負担が発生することになります。
それを断ると、シャワー浴や清拭で済まされてしまい、生涯入浴ができないことになってしまいます。

ですので、有料老人ホームを選択する場合、入居する方の将来を見越し、介護浴槽がどんなタイプのものが設置されているかをチェックすることはとても大切です。

健康の方は意外と見落としがちになるのですが、介護浴槽の設置されているタイプをチェックするとともに、重度になった場合に、入浴についてどうしてもらえるのかを質問することはとても重要です。

「その時になったらその時で考えましょう」なんて答えが、運営会社から帰ってきた場合、そのホームは要注意です。

この記事のライターをご紹介

佐久間信二 (さくましんじ)

介護事業研究所所長

昭和63年関西学院大学卒業
某大手企業の介護事業子会社の設立・運営に携わり、経営者として売上高20億円企業にまで成長させる
現在、個人で介護事業研究所を設立。個人の皆様に介護事業所の運営・経営に関し情報発信を実施。

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