失敗しない老人ホームの選び方~施設長に合おう~

施設長は会社の幹部より偉い!!!

私の知っているホームで施設長がノーリフトケアを推進しているホームがあります。
ノーリフトケアは人力だけで要介護者を持ちあげない、抱え上げない介護のことを言い、介護者の腰痛防止はもちろん、移乗に伴う要介護者の皮膚の損傷や不快感の軽減にもつながるとても良いケアです。

ところがそんな施設長の思いに反しそのホームでは離職率が高いのです。
職員に聞いてみると、
「理想はよくわかるんだけれど、実践が難しい。」
「時間がないのでついつい抱え上げてしまう。」
「自分がこれまでやってきた介護を施設長に否定される。」
というのが退職理由。

それを会社幹部に伝え、施設長に言ってもらうと、
「自分の信念は貫きたい。このホームの介護方針は私が決めます。」
と取り合ってくれないようです。

介護の世界ではよくありがちなのですが、そのホームの介護方針は施設長が決めるもの。
施設長は会社幹部よりも偉い!!!というのが介護の世界です。

ホーム長に会ってから入居を決めよう

介護の世界では力を持っているのが施設長ですので、当然、施設を統治しているのも施設長。
施設長はホーム全体を仕切り、施設長の考え方でホームが運営されていますので、老人ホーム選びでは、「必ず施設長に会い、介護方針、施設運営の考え方、人柄、入居者への想い」等を確認して下さい。

どんなに施設が立派でも、どんなに一流企業が経営していようとも、どんなに職員配置が多くとも、実際にものを言うのは施設長の考え方、実行力です。

施設長がしっかりとした考え方を持って運営に携わっていると、自然とホーム全体の職員にも伝わるもの。
施設長が優しいホームは職員の雰囲気もどことなく優しいですし、施設長がテキパキ動くホームは職員もテキパキ動いています。
施設長が看護師出身のホームだと医療対応に力を入れていますし、理学療法士出身のホームだとリハビリに力をいれているというように、施設長のライセンスで提供するサービスも変わってきます。

契約の日までに施設長に会わせない会社のホームはNG

老人ホーム選びで重要なのは、ホームを決める前に必ず施設長に会い話しを聞くこと。
大抵のホームは、施設長以下介護職員は日々の業務で忙しく、見学を依頼すると本社の営業マンや入居相談室という部署から相談員が来てホーム内を案内し、サービス内容を説明してくれます。

それはそれで悪くないのですが、案内してもらって「このホーム良い感じだな」と思ったら、必ず「施設長に会わせて下さい。」と頼んでみて下さい。
施設長に入居を考えているご家族の話しをし、どんな介護を提供してくれるか、施設長の口から直接聞いていだくのが一番です。

見学日に施設長が休んでいたら、必ず違う日に施設長との面談を依頼して下さい。
施設長は入居契約日に初めて会うという会社が時々あります。

そういう会社のホームには入居しない方が無難です。
施設長との面談は、老人ホーム選びの重要な分岐点と言えるでしょう。

この記事のライターをご紹介

佐久間信二 (さくましんじ)

介護事業研究所所長

昭和63年関西学院大学卒業
某大手企業の介護事業子会社の設立・運営に携わり、経営者として売上高20億円企業にまで成長させる
現在、個人で介護事業研究所を設立。個人の皆様に介護事業所の運営・経営に関し情報発信を実施。

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