1月3日の日経新聞1面で、「衰えない肉体」をテーマに、老化を防ぐ研究が着実に進化していると紹介されていました。
ワシントン大学の今井真一郎教授らによると、長寿遺伝子による老化を抑える働きについて突き止めたそう。
これらがつくる酵素がカギを握るそうですが、これらの酵素は誰にでも存在するが、加齢により次第に機能しなくなり、それにより老化するとみられているようです。
これらの働きを保つ生体物質が「NMN」といい、枝豆などにもわずかに含まれる物質で日本企業が大量生産に成功。一部市販もされていねようですが、実際には人が摂取して臓器などの老化を防げるか研究されているようです。
老化を科学的に抑えるための研究は昔からなされていましたが、2000年、米マサチューセッツ工科大学のレオランド・ガランテ教授らが酵母のサーチュイン遺伝子「Sir2」における長寿との関連を発表したことによりサーチュイン遺伝子の研究が急速に発達したようです。
Sirt1は人間の寿命の制御に関わる因子と見られており、盛んに研究が進められ、ブドウの果皮などに含まれる「レスベラトロール」等を使ったサプリが日本でも数多く販売されています。
アマゾンで検索してみると沢山のサプリメントがでてきました。
これを進化させたのが、今井教授らのグループ。今井教授はかつてガランテ教授とSir2を発見した方です。
今井教授らは、マウスの脳内に意図的にSirt1を発生させる(BRASTOマウス)実験を試み、マウスにNMNを投与すると、マウスの健康寿命がメスで16.4%、オスで9.1%伸びることを突き止めました。
そして考えられたのが、NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)を製造して投与すれば、Sirt1の活性化を導き出せるのではないかということだったようです。
この研究成果は大きな話題を呼び、現在は、慶應義塾大学でNMNを人間に投与する第1相臨床試験(健常者に対する試験)を実施している模様。
日清製粉グループのオリエンタル酵母工業が協力を申し出てNMNを製造・提供。
今井教授は医薬品ではなく、機能性表示食品の形でNMNを提供したいと考えておられるそうです。
これらがうまくいくことにより、「死の直前まで健康に生きる、ぴんぴんころりが増えるのではないかと」今井教授は言っておられる模様です。
日経新聞が若手研究者約300人に「人間の寿命は何歳まで延びるか」と尋ねたところ「150歳」が最も多かった模様。
そうなると、家族も4世代、5世代が同じ時代を生きる終わりなき社会が到来するかも。
先程のNMNの製品化については、オリエンタル酵母工業のHPを見ても、着々と進んでいる模様です。
アマゾンで検索してみると、新興和製薬というところが「【 NMN+レスベラトロール 60粒】 NMN β-ニコチンアミドモノヌクレオチド 300mg 配合」という商品を販売していました。価格は27,000円。
効果の有無はわかりませんが、着実に製品化されている模様です。
人生150年時代。
本当に近い将来到来するかもしれませんね。
そんな時代に備え、技術力を高めることにより社会のしくみを変えていく。
世界の中の長寿先進国の我が国の使命かもしれませんね。
コラムサイト穂の花編集長
株式会社アットウィル 代表取締役
1964年 大阪府大阪市生まれ
1988年 関西電力㈱入社。介護事業子会社 ㈱かんでんジョイライフや医療関係子会社 ㈱かんでん在宅医療サービスの設立や運営に従事。関西電力グループのメデイカル・ヘルスケア事業の企画業務や㈱京阪ライフサポートのM&Aに従事後退職。
2017年 関西電力㈱を退社。㈱ベイシスのソーシャルビジネス事業部長に就任。同時に㈱かんでんジヨイライフ時代の仲間と㈱アットウィルを設立し代表取締役に就任。
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