待ち遠しかったお正月

待ち遠しかったお正月

 師走に入ると、何とはなく慌ただしいですね。年賀状の用意をしたり、おせち料理を注文したりと、そろそろお正月準備にかかる頃ですね。
 今より行事が少なかったひと昔前までは、お正月は一大イベントでした。12月13日は「正月事始め」とされていて、すす払いや餅つきなど、本格的にお正月の準備を始める日。昔は門松用の松の枝や、お雑煮を炊く薪(まき)を山へ取りに行く日だったそうです。今の高齢者が子どもだった頃のお正月はどんなものだったのでしょうか。
 

昔のお正月は?

 大正生まれ、四国出身の女性のお話です。

「・・・お正月前になったら、「かまぼこ何枚入りますか、ちくわ何本入りますか」とご用聞きが来たものよ。お店が儲けないといけないから注文を取りに来る。お魚のええのは味がいい。かまぼこは贅沢品やった。お正月やなかったら食べられないごちそうで、おいしかった! 
数の子、黒豆、ごまめのお正月のもので、昔からあったんよ。棒だらは一匹買ってきて水に漬けてもどして、すぐ切れるようにやわらかくしてから料理していた。
 お餅はお正月前について、縄みたいに編んだものを部屋干しにしておく。お鏡はエエ加減に割れるから、あられにしたり、油で揚げてぎょうせん(飴を伸ばしたもの)をまぶしておやつにした。お友だちのところにも配ったりしたんよ。
お餅はお正月以外にもついていた。黒豆が好きで、豆餅は今でも好き。伸しておいて切って、焼いて食べる。あんこ入のきび餅もおいしかったわ。春はヨモギ団子、ヨモギを摘んできて湯がき、すり鉢で細かくして、それを団子にいれて蒸し上げるの。
 小さい頃はお年玉が楽しみやったわ。親戚がお正月に来るいうたらお年玉を当てにしてた(笑)。当時のお金で50円やったかな。100円なんかもらうとこ、そんなになかった。貯めておいて、足袋を買うのに使ったわ。ええ色合いのや、自分の好みのものを買ったわ。」
 

お正月は特別!

 昔のお正月について聞いてみると、次々といろんな話題が飛び出します。高齢者にとってお正月は、何でもいつでも手に入る今とは違い、着物を新調してもらえたり、普段食べられないご馳走が並んだり、お年玉がもらえるなど、特別な日だったのです。
 ちなみに、お餅はお正月だけではなくお祝い事などに欠かせないもので、事あるごとについていたそうですよ。
 

この記事のライターをご紹介

昭和の思い出つむぎ隊 (ショウワノオモイデツムギタイ)

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