有料老人ホームの選び方 費用負担に無理のない施設を選びましょう

費用の目安の考え方は?

親の介護のために有料老人ホームを選ぶ。
まず考えるのは費用面。

施設でかかる費用を負担するのは、入居する本人の収入が前提です。
そのためには、現状の収入をきちんと把握することが必要です。

親の貯蓄、年金の受給額、年金以外の収入などを合計して、有料老人ホームで負担する月額利用料は、その金額の中で捻出できるのがベスト。
難しい場合は、まずは親の貯金を切り崩す。
子供たちが援助するのも良いのですが、長い間負担するのは大変です。
まずは親の収入内できちんと支払っていける範囲のホームを選ぶようにしいですよね。

一時金、月額利用料以外に必要な費用は?

ホームによってかかる費用は様々。
有料老人ホームの検索サイトには、入居一時金、月額利用料(家賃、管理費、サービス費、共益費、食費)は掲載されていますが、それ以外にかかる費用が意外とあります。

介護保険の自己負担分(収入によって1~2割)が代表的なもの。
それ以外に医療機関への在宅医療費、おむつ代、衣類のクリーニング費、理美容代、レクリェーション費用等があります。
また、外出する時の交通費、通信費、電気代等も負担が必要。
要介護3を超える場合は、これらの費用を合わせると5万円/月を超える場合もあります。

これらを忘れて月額利用料だけで考えると後々が大変となります。
折角選んで入居をきめたホームでも、軍資金がなくなり退居という方もいらっしゃいます。
ホームに入居を決める前に十分に確認しましょう。

10年間の目安をもって考えてみる

よく聞かれるのが、入居一時金方式を選択すればよいのか、月額利用料方式を選んだ方が良いのかということ。
入居一時金とは、有料老人ホーム特有のシステムで、それを支払うことでホームを終身利用する権利を取得するもの。

少ない所でも数百万円。多い所では数千万円かかる場合もあります。
入居一時金は入居時に初期償却され(10~30%)、残りの金額を、例えば要介護者のみを受け入れるホームの場合は、4~7年ほどで償却していきます。
償却年数が残っている途中で退居すると、未償却分が戻ってくる仕組みです。

どちらが良いのかを考える場合は、入居される方の年齢と疾患を考えてみてください。
悪性腫瘍などの疾患がなく80歳前後だと、10年くらいはホームでお過ごしになると考えるのが妥当です。
それに伴う料金を考えてみて、入居一時金を支払うのがお得なのか、月額利用料のみで支払うのがお得なのかをよく考えてみて下さい。
入居一時金というものに馴染みがなく、数百万円以上と高額なので、どうしても月額利用料方式を選択しがちですが、冷静に計算してみると、意外と一時金方式を選択す方がお得な場合もあります。

いずれにせよ、一旦ホームに入居すると、軍資金が切れたからと言って在宅生活に戻るのは、介護をする側もされる側も大変なことです。

親の介護は突然やってきますので、冷静な判断が出来ない場合の方が多いです。
そういう場合は私達専門家に相談することをお勧めします。

この記事のライターをご紹介

荒牧誠也 (アラマキセイヤ)

コラムサイト穂の花編集長

株式会社アットウィル 代表取締役
1964年 大阪府大阪市生まれ
1988年 関西電力㈱入社。介護事業子会社 ㈱かんでんジョイライフや医療関係子会社 ㈱かんでん在宅医療サービスの設立や運営に従事。関西電力グループのメデイカル・ヘルスケア事業の企画業務や㈱京阪ライフサポートのM&Aに従事後退職。
2017年 関西電力㈱を退社。㈱ベイシスのソーシャルビジネス事業部長に就任。同時に㈱かんでんジヨイライフ時代の仲間と㈱アットウィルを設立し代表取締役に就任。

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