春、心はずむ入学式。学校に行きたくても、行けなかった方も!

いよいよ桜の季節、心が浮き立ちますね

今年は桜の開花が早く、3月19日には高知で満開に。桜前線が北上中ですね。
桜前線とは、日本列島を北上するソメイヨシノの開花日をつないだ線のこと。例年なら、3月下旬に九州南部に上陸し、5月上旬に北海道に到達します。ちなみに今年は、札幌への到達が4月30日との予想も。
桜前線が話題になると春がそこまで来ているなと心が浮き立ちますし、お花見を楽しむ姿は日本の風物詩として、海外でも知られるようになってきました。

茶話会では高齢者の皆さんに昔の話をしてもらうのですが、よく小学校の話が出てきます。そこで、4月になると入学式や遠足をテーマにするのですが、あるとき、驚くような話を聞きました。

昭和2年生まれ、岡山県出身の女性は…?

うちは、岡山駅の近くで、古着店(今ならリサイクルショップ)をやっていました。子どもが9人と多いので、女の子は学校にいかんでいいと、学校へ行かせてくれません。女の子と男の子の扱いを変える、という父親の方針でした。男の子はいいけど、女の子はぺっちゃんこにされる。何でもすぐに「女の子だからやらんでええ」と言う。

みんな、朝になったら学校へいくでしょう。辛かったですよ。心の中で恨みました。確かに子どもが9人もおったら母親も大変やったと思います。お手伝いもさせられました。

勉強がしたくて、お兄ちゃんが「サイタ、サイタ、サクラガ、サイタ」とやっているのを横で見て、カタカナやひらがなを覚えました。学校に通っていない分だけ目がみえない(物を知らない)から、苦労しました。

この女性は19歳で結婚したものの、旦那さんが怠け者だったそうで、朝から晩まで編み物をして生活を支え、4人の子どもを立派に育て上げられました。

もう、はるか昔のことですが、彼女にとっては、今も心に残る悔しい思い出です。自分は学校に通ったことがないという負い目もあったかも知れません。

高齢者が生まれ育った環境は、ほんとうにさまざま

この日の茶話会には、大正から昭和一ケタ生まれの9人が参加していました。
心のうちを、思い切って話してくれた彼女に、皆さんが「頑張ったな」など声をかけておられる姿がとても素敵でした。

大正や昭和初期生まれの高齢者は、様々な環境で、様々な経験をされています。多くの家庭がサラリーマンで似たような暮らしをしている私たちの世代とは違っています。違うからと排除する(除け者にする)のではなく、当たり前として受け止め寄り添える、そんな心を持ち続けられるといいですね。

この記事のライターをご紹介

昭和の思い出つむぎ隊 (ショウワノオモイデツムギタイ)

昭和の思い出つむぎ隊は、高齢者・障がい者・子ども・外国人とその支援者に対し、安全で安心できる生活に必要な情報および支援の提供をしています。 また、それぞれの活動についてセミナーの開催も行っています。

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